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序盤は緊張感が感じられ主人公のイナホも同級生を殺されて仇討ちをしてやるぞという熱い面が見れたり、マリト大尉の火星の恐ろしさを語りながらも今後の活躍を期待させたり、姫様姫様いいながらぶたれるスレインに笑ったり、固い意志を持ち火星と地球の争いを止めようとする姫アセイラム。デザイン、キャラ設定、何よりトンデモな敵兵器をイナホの機転や作戦で倒していく本作はとても面白いものでした。しかし話が進むに連れてイナホが台詞も出番も少なく脚本の台本通りにただ行動するようになり、マリト大尉はずっとプルプルしてて役立たずだったり、スレインは地位が上がると同時に姫様の願望から外れた行動を正当化しようとしたりブレブレです。本作の肝であるイナホの戦法の中には火星人がただ地球のリサーチ不足だったと感じる(レーザーブレード兵器を使っていながら海上戦)ものや、物語後半で付け足される演算能力(無限に増え続ける敵を倒す同時射撃)が凄すぎる…と言ったものが目立ってきて最後の戦いに至ってはアルドノアドライブ相当の力(近未来を予知)を発揮しています。全体的に面白い作品ではあるのですがキャラクターを見ながら物語を追っていっても戦闘に注目していってもどんどん失速していくアニメだったかな、と思います。映像、音楽のクオリティは終始良かったのでそこは見どころです。最後に、タイトルの「アルドノア・ゼロ」ですが全話見てもゼロの意味はわかりません。

ネットでの前評判を見た後で全話観賞しましたが、自分の中で歴代上位に入るガンダムでした。賛否両論ありますが、鉄華団の生き方には心打たれます。確かにラストは駆け足でしたが、彼らが戦わなければ、世界は変わらなかった、もしくはずっと遅かったと思います。結果が問題ではない、要はどう生きるか。そういう事を伝えたかったのかな？と思ったりしました

人類が火星と地球に分かれた時から両者は戦争をする運命にあった とスレインは言いますが、なぜ火星人類は地球人類を蔑み侵略するのかという動機や背景設定の説明が不十分な為、火星人類側に正義は無くただの善悪二元論的勧善懲悪ロボット戦争アニメになってしまっているのが最も残念なポイントです。強い力を持った人間は本質的にそうなるものだから、としか解釈のしようがなく、そうであるならばもっとその部分を掘り下げて欲しかったと思います。同様に、スレインが地球出身でありながら火星人類側に立ち、闇落ちしてしまうまでの流れがほぼ描かれておらず、視聴者からは単なる狂った悪役にしか見えない点や、2期で出てきた姫妹など、登場人物の人間味の描写が決定的に欠けており、観続けるのがやや辛い作品です。

マクギリス・ファリドをただの浅はかなピエロに落とし、オルガ・イツカを信念を捨てた卑怯者へ落とし…。岡田麿里さん、あんたは何も解っていない。一生ラブコメかそのへん書いといてよ、複雑な群像劇書けないだろ？？迷惑だから大きいプロジェクトには関わるな。

レムリナ姫のその後とか、結局ハイパーゲート暴走の話とか、色々と気になって少し消化不良な終わり方。劇場版で補完でもしてくれると良いのだけれども。でも最高に面白かったからこそ、細かいところまで気になるわけだね。

1期の３話あたりまでは新しいことをやってるなーと期待したのですが残念ながら2期現在、その期待は打ち砕かれました。とにかく立ち話が多い。多すぎる。基本的に鉄血のオルフェンズは数少ない戦闘と立ち話で構成されてると言っても過言では無いです。登場人物たちが動きながらストーリーが進展することが全然無いんですね。棒立ちで会話するか座って会話してストーリーが進む。そして数少ない戦闘シーンですがこれも強敵と呼べる存在はいません。基本的に三日月のかませですね。さらに苦言を呈すると戦闘の駆け引きが無く、三日月一方的に殴るだけなので戦闘シーンも退屈です。１％台の低視聴率を叩き出し、日５のアニメ枠を潰したのが頷ける程度の作品です。

人間模様とストーリに引き込まれました。火星のカタクラフトには圧倒的に性能が劣る地球連合軍のカタクラフトで、味方の犠牲を出しながら勝ち抜いていく流れは心地いい。もっとメジャーになっても良い作品だと思います。

これを描くのは別にいいと思います。ガンダムがメインではないガンダム作品は見た事があるので。ただ主人公たちに何も目的が無くヤクザの使いっぱしりやチンピラになって突撃をするのを見せられると「？」ってなります。単語としても「火星の王」というほんわかしたものを明示されても受け取る側は困ります。恐らくこれは、1期から続いた主人公たちのキャラクターの掘り下げ不足が関係しているから感じ取ることができなかったのだと思います。キャラクターのバックグラウンドが描けてから初めて何を成し遂げたいのか、それへ向けての葛藤が出てくるんじゃないでしょうか。そういう基本的なところが欠けているので、難しい話をしようにも視聴者は置いてけぼり状態になって作品に入り込めません。設定自体は良かったのでスタッフを変えて作り直して見比べてみたら面白そうですね。

そんなに期待せずに見始めたのですが、面白くて一気に見てしまいました。戦闘シーンもよかったと思います。

一期は良かったのに、二期はひどい